“第２のふるさと”和歌山でコブクロ凱旋ライブ

人気デュオ「コブクロ」が６日、和歌山・紀三井寺運動公園陸上競技場で結成１０周年記念イベント「ファンフェスタ２００８」を行った。野外で２万５０００人を動員。和歌山で路上ライブを何度となく行い、当地を“第２のふるさと”と呼ぶ２人はインディーズ時代から歌っていた楽曲を中心に全１７曲を熱唱。さらに１０月の日テレ系ドラマ「オー！マイ・ガール！」（火曜・後１０時）の主題歌となる新曲「時の足音」（１０月２９日発売）を初披露した。

　夕日に染まるスタンドに「コブクロ」の２人の声がこだました。アンコールのラストに選んだのはインディーズ時代に何度となく歌ってきた代表曲「桜」。曲の最後では演奏を用いず、マイクも使わずにアカペラで熱唱。小渕健太郎（３１）、黒田俊介（３１）の醸し出すハーモニーで、２万５０００人のファンを酔わせた。

　風を感じながら歌いたかった。和歌山は１９９９年からテーマパーク「ポルトヨーロッパ」で路上ライブを行った“原点”の場所。その後、メジャーデビューを果たしても、年に１度、ファンフェスタを行ってきた。観客もまばらな所から始めて、大人気デュオにまで上り詰めた。“地元”への感謝の意味もあり紀三井寺運動公園陸上競技場を選んだ。小渕は「和歌山って（和が）ハーモニーだし、歌だし…。コブクロの県です。外で始まった僕らの１０周年を野外でやれてうれしい」と感謝の気持ちをかみ締めていた。

　オープニングに選んだのはメジャーデビュー曲「ＹＥＬＬ～エール～」。その後、「ココロの羽」などを選び「コブクロ」としての歩みを見せながら、新たな一歩を示した。アンコールの最初の曲として１０周年に向けて作った新曲「時の足音」を初披露。１０月にスタートする速水もこみち（２４）主演の日テレ系ドラマ「オー！マイ・ガール！」の主題歌に採用された同曲は黒田が小渕に「オマエ、背が小さいな、時計の針みたいだな」と言った言葉がきっかけで生まれた。１９３センチの黒田を“長針”に、１６８センチの小渕を“短針”に見立てた。小渕は「スピードも違うけれど、同じ真ん中につかまって、同じ時を刻んで…」と話した。栄光の過去から輝かしい未来へ。「コブクロ」は熱狂的なファンとともに１０周年の“今”を体感していた。

参照元：スポーツ報知