あゆＯＫ 長丁場障害なし…「左耳聞こえない」告白後初ツアー

今年１月に突発性内耳障害の悪化で左耳が聞こえなくなったことを告白した人気歌手の浜崎あゆみ（２９）が５日、東京・国立代々木競技場第一体育館で全国ツアーをスタートさせた。告白後、２回のテレビ番組出演を経てのツアー初日。障害については触れなかったが、無事に始まった安心感からか、ラストでは涙を流すシーンも。１万２０００人のファンを興奮の渦に包んだ。

　アンコールのトーク中に、あゆの左耳が大型モニターに映し出された。自分の声や演奏音を聴くためにつけるイヤーモニターは、この日両耳に装着していたが、左耳のモニターが外れたからだ。

　「いま、一生懸命イヤモニつけてる。イヤモニの（コードの）長さが合わない…。今つきました」。銀色のアクセサリー風モニターを耳にぐいっと再装着すると、何ともなかったかのようにライブを再開。聞こえないという左耳に左手をあて、ファンの声援を求めるポーズまで出した。

　１月上旬自身の会員制サイトで、左耳の突発性内耳障害の症状が悪化し、「左耳が聞こえなくなっている」と告白してから３か月。３月１６日に東京・赤坂ＢＬＩＴＺでＴＢＳ系「ＣＤＴＶ×Ｓａｃａｓ！」の公開収録に参加。同３１日にはフジテレビ系「ＨＥＹ！ＨＥＹ！ＨＥＹ！　生のお台場春一番スペシャル！！」生放送に無事出演したものの、コンサートは２時間以上の長丁場。無事にライブができるか心配する声も多かった。

　ファンを心配させないためなのか、それとも状態が回復しているのか―。この日、左耳について触れることはなかった。左右両方のイヤーモニターのずれを直すシーンは何度かあったが、歌声やダンスには全く影響を見せず。ステージ上を駆け回り８日発売の新曲「Ｍｉｒｒｏｒｃｌｅ　Ｗｏｒｌｄ」などを披露。パフォーマンスでファンの懸念を吹き飛ばした形だ。

　とはいっても、１０周年を記念するツアーの初日。無事に終えた安心感からか、ラストでは思わず涙を流す場面も見せた。

　ツアーは現在、６月２９日まで１０都市２７公演が決定済み。「アジアツアー」と銘打っているだけに、海外公演も確実だ。今回のツアーのテーマやステージ写真は、デビュー記念日の８日に公開される予定。当日の発言も注目される。

参照元：スポーツ報知