チープ・トリック３０年ぶり同じ曲順ａｔ武道館

１９７８年に東京・日本武道館で行ったライブアルバム「ａｔＢｕｄｏｋａｎ（武道館）」をきっかけに世界中でブレークした米人気バンドのチープ・トリックが、４月２４日に３０年ぶりに同所で、当時と同じ曲目でライブを行うことになった。ギターのリック・ニールセン（５９）がＰＲのため緊急来日し２１日、都内でイベントに出演。「日本のみんなが応援してくれたおかげで今がある。ぜひライブに来て」と呼びかけた。

　１９７８年４月２８、３０日、日本武道館でのライブをきっかけに世界中の人気に火がついた異色の“逆輸出バンド”チープ・トリックが、３０年前を再現する。４月２４日に当時と同じセットリストで、一夜限りの武道館公演を行うことになった。来日公演は０６年１０月以来１年半ぶり１３度目だが、武道館でのライブは３０年ぶりとなる。

　１９７７年にアルバム「蒼ざめたハイウェイ」が日本でヒットしたが、米国ではまだ無名だった。日本向けに発売された７８年の武道館公演のライブアルバム「ａｔＢｕｄｏｋａｎ」収録の「甘い罠」が米国でもラジオを通じて人気となり、翌７９年に米で逆輸入発売。全米アルバムチャート４位、３００万枚を超す大ヒットを記録し、チープ・トリックの名が世界中に広まった。

　同時に、アルバムタイトルから武道館が日本の“ロックの殿堂”として世界のミュージシャンに認知された。チープ・トリックのブレークを機に、海外のアーティストがこぞって来日公演を武道館で希望するようになった。それだけに音楽関係者の間では現在も“伝説の公演”となっている。

　ライブを前にリーダーでギタリストのリック・ニールセンが緊急来日。この日、東京・新宿の東放学園音響専門学校での「ロック史」公開講座に特別講師として登場した。ブレーク当時を振り返り「日本のみんなが応援してくれたおかげで、今がある。ありがとう」と改めて日本のファンに感謝。今回はライブタイトルを「ａｔ　Ｂｕｄｏｋａｎ　ＡＧＡＩＮ！」と題し、収録曲を含む１９曲を完全再現するが「見た目は置いといて、ギターの腕は当時よりも上がってる。１７歳の気分でやってるよ」と７８年を超えるパフォーマンスを約束した。

参照元：スポーツ報知