パリスに遺産渡さん！祖父が「資産寄付する」

世界的ホテルチェーン「ヒルトンホテル」を率いたバロン・ヒルトン氏（８０）が２６日、自身の死後に、資産の９割以上にあたる２３億ドル（約２６２０億円）を、慈善基金に寄付することを発表した。これにより、バロン氏の孫でお騒がせセレブ女優のパリス・ヒルトンさん（２６）には、遺産がほとんど相続されないことになる。バロン氏は、スキャンダルまみれのパリスさんの行状に不快感を示していたとされ、寄付は事実上、パリスさんへの“相続拒否”ともいえそうだ。

　「世界で最も過大評価されている人物」（ギネスブック認定）のパリス・ヒルトンさんに、ついにセレブ生活存続の危機が訪れた。

　膨大な資産を持つヒルトン一族に生まれたパリスさんは、高校時代からプライベートジェットを乗り回すなど、セレブ生活を謳歌（おうか）してきた。本来なら、祖父・バロン氏の死後、推定３億ドル（約３４０億円）もの遺産を相続できるとも言われていたが…。

　バロン氏が突然、自身の死後に資産の９７％にあたる約２６２０億円を寄付するとの声明を発表。孫・パリスさんへの遺産相続を、事実上“拒否”した。バロン氏は日ごろから、収監されるなどスキャンダルの絶えないパリスさんについて「一族の名を汚す」と苦言を呈していたという。

　寄付先となる慈善基金は、バロン氏の父親でヒルトンホテルズグループ創業者のコンラッド氏が１９４４年に設立した「コンラッド・Ｎ・ヒルトン財団」。同基金は、目の不自由な子どもたちに教育を受けさせたり、アフリカやメキシコにおける安全な飲料水を供給するプロジェクトを支援している。バロン氏の存命中にまず１２億ドル（約１３７０億円）が、死後に１１億ドル（約１２５０億円）が寄付される見込みだという。

　バロン氏の息子で、基金の代表を務めるスティーブン氏は「このような多額の寄付を非常に誇りに思うし、感謝している。祖父が世界各地で苦しむ人々のために設立した基金を、父がさらに大きくしてくれた」と述べた。ヒルトンホテルズは今年１０月、米大手投資会社「ブラックストーングループ」に買収されたばかり。

　相続されるはずだった遺産が突然消えてしまったパリスさんは、現時点でこの件について何もコメントしていない。

　ただし、「Ｆｏｒｂｅｓ」によると、パリスさん自身の２００６年の年収は７００万ドル（約８億円）。今後は、自力でセレブ生活を支えていくことになりそうだ。

　【遺産もらえなくても仕方ない！？　パリス・ヒルトンお騒がせメモ】
  ▼交通事故　昨年９月、酒気帯び運転中に摘発され、保護観察処分中だったパリスが乗用車を運転。４５日間の収監命令
  ▼ジェット機　高校時代から乗り回す。ビバリーヒルズ～ニューヨークを往復。昨年クリスマスには、自家用車として英高級車ベントレーを購入
  ▼流出　０３年、元交際相手との性行為が収録されたビデオがインターネットに流れ、裁判に
  ▼失禁　我慢が大の苦手で、トイレの列も必ず割り込み。０５年には、パーティー会場で失禁。同じ年に、ヘリコプターで移動中、トイレが我慢できず、操縦士に命令し、民家に不時着

参照元：スポーツ報知