久米宏ＶＳ報ステ！１年ぶり生番組で“古巣”とガチンコ

フリーキャスターの久米宏（６２）が、日テレ系「夏ドキュ！　テージセー　～１４６１日の記憶～」（２３日・後１０時）で約１年ぶりに生放送のテレビ番組に出演することが４日、分かった。同番組は定時制高校の生徒たちを入学から卒業までの４年間の長期にわたり取材したもの。久米がナビゲーターを務め、４週連続生放送。古巣のテレビ朝日系「報道ステーション」（当時は「ニュースステーション」）と直接対決となる。

　久米にとっては昨年６月～７月にドイツで行われたサッカーＷ杯以来の生番組への出演。その動機となったのが「４年間カメラを回し続けることは通常ない。そんなドキュメンタリーは質も高いものだと確信したから」と説明した。

　定時制と聞き、働きながら学費を工面する苦学生を思い浮かべるのは過去のこと。いじめ、不登校、非行、引きこもり…。今では、この世に生を受けわずか１５年の間に挫折を味わい、人生に否定的になった若者たちを受け入れてくれる安息の地となっているのが現状だ。

　舞台は「埼玉県立浦和商業高等学校　定時制課程」。生徒数１０４人、各学年１クラス。番組では入学から卒業までの４年間の学校の出来事を軸に、「夜の入学式」「１８歳、母になる」「学校がなくなる」「日本一の卒業式」といった内容を４週連続で放送。過去の取材部分をＶＴＲで流し、スタジオの久米が視聴者とともに、その背景にあるもの、生徒たちが必要とする生きるための手がかりを探っていく。

　キャスターとして“古巣との対決”にも注目が集まる。２３日から４週連続で月曜午後１０時からの放送となり、同時間帯にテレ朝では「報道ステーション」を放送。久米は２００４年３月まで前身の「ニュースステーション」のメーンキャスターを担当。局を変えての午後１０時の報道番組再登場となれば、視聴率戦争からも目が離せない。

　放送を前に久米は「今回の主人公たちは、明らかに一般的な家庭の子供たちとは違う。今の社会は学歴にしろ年収にしろ、自分より下の人間を見て安心する傾向があるが、人間はみんな横並び。自分たちとの共通項を何か見つけてほしい」と呼びかけた。

参照元：スポーツ報知