伊藤由奈、新曲発表はケータイ小説限定

歌手の伊藤由奈（２４）が“ケータイ小説”限定で新曲を発表することが２７日、分かった。ケータイ小説投稿サイト「おりおん☆」の人気作「天使の恋」にアクセスすると、小説の冒頭で新曲「ＬＯＶＥ　ＭＡＣＨＩＮＥ　ＧＵＮ」（発売未定）が流れるという史上初の試み。同作の書籍版が発売される８月１日からスタートする。

　伊藤がケータイ小説との史上初のコラボをした。ケータイ小説は携帯電話を使って執筆、閲覧されるもの。「天使の恋」（ｓｉｎ著）はケータイ小説投稿サイト「おりおん☆」で昨年１２月から掲載され、これまで１３００万アクセスを突破。書籍化、新垣結衣（２０）主演で映画化され大ヒットした「恋空」の６００万アクセス、ドラマ＆映画化が決定している「赤い糸」の８００万アクセスを超える数字だ（書籍発売時）。８月１日に書籍が上下巻で発売されることも決まっている。

　作品を読んだ伊藤が感動し、スタッフとともに小説をイメージした２曲の楽曲を制作。８月１日から、小説の冒頭シーンではＣＤ発売未定の「ＬＯＶＥ　ＭＡＣＨＩＮＥ　ＧＵＮ」が、クライマックスシーンで９月３日発売の「ｍｉｓｓ　ｙｏｕ」が流れる。

　伊藤は著者のｓｉｎさんとも対面、書籍版に解説記事も寄せるほどの気持ちの入れよう。「『ＬＯＶＥ―』は、私がちょっとＢＡＤ　ＧＩＲＬの理央（主人公）を演じてます。『ｍｉｓｓ―』は歌詞の世界と、理央と先生の切ない恋のラストシーンが完全にシンクロしてます」とコメントしている。

　「恋空」「赤い糸」は、ともに昨年書籍化されミリオンセラーを記録。映画「恋空」のヒットで、映画、テレビ関係者のケータイ小説への注目度は急速に上昇中。「天使の恋」にも映画、ドラマ化のオファーが殺到している。出版元のゴマブックス関係者は「伊藤さんの楽曲は本当にマッチしている。特に『ｍｉｓｓ　ｙｏｕ』は映画、ドラマができたときもどこかで使ってほしい」と話しており、さらなる広がりをみせそうだ。

　◆「天使の恋」あらすじ　援助交際で大金を稼ぎ優雅に暮らしていた、両親が日本人とフランス人の１７歳の美少女・理央。ある日、間違い電話をきっかけに大学助教授・千葉光輝と出会い、恋に落ちる。本当の愛を知り更生していく理央だが、光輝は彼女と出会った日に不治の病の宣告を受けていたことが明らかに。さらに同級生が自殺するなど、考えられない困難が彼女を襲うが、乗り越えて成長していく。

参照元：スポーツ報知