北大路ニクソンと仲村フロスト舞台で対決

北大路欣也（６６）と仲村トオル（４３）が、ニクソン元米大統領と野心家のテレビ司会者との対決を描いた舞台「フロスト／ニクソン」（１１月２１日～１２月１５日、東京・天王洲の銀河劇場）に主演することが２２日、分かった。

　全米を揺るがした政治的スキャンダル「ウォーターゲート事件」で大統領を辞任したニクソン氏は真相を明かさず政界復帰を狙っていた。一方、高額ギャラで取材を申し入れた司会者フロスト氏はニクソン氏を追い込み真相を語らせることでステップアップを目指した。そんな２人の思惑のもと、インタビューという場を借りた真剣勝負の対決が４日間にわたり展開された、事実を題材にした物語だ。舞台は０６年にロンドンで初演。舞台と同じ配役で製作された映画（日本公開は３月２８日）は２２日（日本時間２３日）発表の米アカデミー賞にニクソン氏を演じたフランク・ランジェラの主演男優賞のほか、作品賞、監督賞など５部門でノミネートされている。ロサンゼルス・タイムズ紙は作品賞の本命にも挙げている。

　舞台では時代ものが多かった北大路だが、若いころからシェークピア作品など翻訳劇を経験している。今回のニクソン氏役には「真実とは何か、人としての在り方が大きなテーマ。政治家というより人間ニクソンをきっちりと演じたい」。映画を見たフロスト氏役の仲村は「面白いと思ったと同時に、ものすごく難しい役を引き受けてしまったなという印象」と話した。

　２人は０７年のドラマ「華麗なる一族」で義理の親子を演じたが、今回は緻密（ちみつ）な会話が続く、真っ向対決となる。北大路は「仲村君は現場では寡黙だった。初めての人だとドキドキするけど、１度やっているので安心できる」と言えば、仲村は「北大路さんは強敵ですよね。でも、そんな北大路さんをこの舞台できちんと感じたい」と共演を楽しみにしている。

参照元：nikkansports.com