小百合卑弥呼ベール脱いだ！…映画「まばろしの邪馬台国」

吉永小百合（６３）主演の新作映画「まばろしの邪馬台国」（堤幸彦監督、１１月１日公開）で、これまで伏せられてきた吉永の卑弥呼姿が２１日、ベールを脱いだ。絹をまとい、クレオパトラを参考にした独特なメーク。３分間の短いシーンだが、本人も「意見を出し合い２時間かけ、最高のものができました」と納得の仕上がり。さらにこの卑弥呼姿を始め、今作からえりすぐったサユリスト垂涎（すいぜん）の限定「小百合切手」発売も決まった。

　３月に極秘撮影された吉永の卑弥呼姿が、ようやくお披露目された。初めて日本を統一した女王卑弥呼。過去に岩下志麻、高峰三枝子らが演じたが、吉永は優しさ、高貴さ、カリスマ性を備えた美女だ。

　卑弥呼と言えば、先ごろ文部科学省の小中学生を対象にした歴史上の人物知名度調査でザビエルやペリーを押しのけ、堂々１位の人気。映画でも大事な見せ場としてスタッフの張り切りようは尋常でない。

　吉永はメークを他人任せにしない主義で今回も迷わず自分でした。「京劇やクレオパトラを参考に２時間かけてやりました。絵を描くようで、とても面白かった」と楽しんだ。衣装、アクセサリーは２０人がかりで知恵を絞った。ヨーロッパ製シルクを使い、取っ換え引っ換え７回の衣装合わせの中で決まった。吉永は「意見を出し合って最高のものが出来ました」と仕上がりに大満足だ。

　「まぼろし―」は盲目の夫（竹中直人）と邪馬台国があった場所を探す夫婦の物語。卑弥呼のシーンは、夫が悲願の場所を探し当てたと思い、最愛の妻（吉永）と卑弥呼がまぶたでオーバーラップする劇中劇で登場する。クライマックスの３分間のシーンだ。

　今作の公開記念で発売される「小百合切手」は、約１０００枚の主演女優の場面写真から本人もセレクトに参加。８０円切手１０枚、映画鑑賞券、サイン入りのポスターがセットの限定フレーム版（５５００円）。昨秋、郵政出版から切手化の打診を受けていた。

　吉永は、今年の元旦に日本じゅうの家庭に「母べえ」年賀状を届け、驚かせた。もっとも本人は自分の顔がいっぱいの切手シートに、照れを隠せないが「映画のシーンがこんな形で切手になってうれしい」と喜ぶ。９月１８日の東京でのイベントから全国キャンペーン開始。邪馬台国探し以上のハード行脚を敢行し、小百合卑弥呼が映画を成功に導く。

参照元：スポーツ報知