石原裕次郎さんの歌声初の音楽配信

石原裕次郎さん（享年５２）の歌声が初めて音楽配信されることが９日、分かった。２０回目の命日にあたる１７日から「レーベルゲート」「レーベルモバイル」「ナノ・メディア」の各社サイトで配信が開始される。

　裕次郎さんは歌手としても数々のヒット曲を残してきたが、往年のアルバムやシングルが続々とＣＤ化される中、配信は実現していなかった。ファン層に多い団塊世代がパソコンに親しみ始めたことや、歌手としての魅力を若者にも伝えようと、所属レコード会社テイチクレコードが配信に乗り出す。

　同社担当者は「歌手としての幅広い魅力をまず伝えたい」として膨大な曲目リストの中から「知られざる名盤」をその皮切りにすることにした。選ばれたのは６６年発表「裕次郎のクリスマス・キャロル」と６７年発表「裕ちゃんのＨＯＬＩＤＡＹ　ＩＮ　ＨＡＷＡＩＩ」、７６年発表「ＮＯＳＴＡＬＧＩＡ」の３枚のアルバム。

　「裕次郎のクリスマス・－」は「ホワイト・クリスマス」「きよしこの夜」などスタンダード曲を収録した企画盤。「裕ちゃんの－」は裕次郎さんが好きだったハワイアンを集めたアルバムで「狂った果実」も収録。「ＮＯＳＴＡＬＧＩＡ」は、裕次郎さんが単身渡米し、一流ミュージシャンを集めてロスで録音したセルフプロデュース盤。自ら選んだジャズの名曲と独特の甘い歌声のコラボレーションが印象的で、裕次郎さんの思い入れも深かったという。同社は今後、だれもが知っている名曲やヒット曲も順次配信していく予定。

参照元：nikkansports.com