西野カナ“奇跡の声”で観客放心…２月に日米同時デビュー

２月に「Ｉ（アイ）」で日米同時デビューした現役女子大生の新人歌手・西野カナ（１９）が１日、大阪・梅田のＨＥＰ　ＨＡＬＬで行われたＦＭ８０２のイベントに登場した。デビュー曲が３月３日付のビルボードチャート（日本版）でトップ１０入りし、年内にも「Ｉ」は日米のほか、ヨーロッパやアフリカ大陸など全世界に配信されることも決定。バリバリの関西弁のトークを交えながら浪速のファンにアピールした。

　４万人のオーディションから選ばれた“奇跡の声”が、集まったファンの心を奪った。

　１曲目の「Ｙａｍｉ　Ｙａｍｉ　Ｄａｙ」のイントロとともに登場し、「いくで～」と関西弁で浪速っ子にアピール。名古屋に続きメジャーデビュー後、２度目のイベント。「きょうは寒かったな。来てくれてありがと」関西弁のトークとクリアで甘い歌声とのギャップ。ステージ経験が少ないながらも、４曲のパフォーマンスでファンのハートをわしづかみにした。

　デビュー前から評価は高かった。奇跡の声に加え、曲の作り手としても才能を発揮していた。Ｊ―ＰＯＰと洋楽を融合させた曲を目指す中、メジャーデビュー前に制作活動を通じ、オーストラリアの作曲家集団の目にとまり、デビュー曲「Ｉ」を合作するまでに。同曲は米国で英語詞「Ｉ　ｄｏｎ’ｔ　ｗａｎｎａ　ｋｎｏｗ」として先行配信されている。

　同曲は現在、米国のみの配信だが、今後はアジアはもちろん、ヨーロッパやアフリカ、南米大陸など年内には全世界で配信される見込みだ。本人は２度の海外生活を経験。当時、日本文化を聞かれ、答えられない自分にショックを受け、帰国後に日本民謡を学んだ。音楽を通じて日本を発信することを誓っていただけに、今回の海外配信は世界進出に向けての第一歩。カナも「日本人の誇りを何か持っておきたいし、私にできることは歌しかない。歌で世界にアピールしたい」と目を輝かせる。

　日本でもカナの声がジワジワと広がっている。「Ｉ」はビルボードチャートで１０位にランクインと、新人としては異例の順位。ＣＤを買わずに曲をダウンロードする若者を中心に支持されているが、カナの輪は今後さらに広がりそうだ。

　◆西野　カナ（にしの・かな）１９８９年３月１８日、三重・松阪市生まれ。１９歳。子供のころから英語を学び、小学生時にグアム、高校生時に米ロサンゼルスに留学。２００５年にオーディションで４万人の中からメジャーデビューを射止める。今年２月に「Ｉ」でデビュー。２３日には２枚目シングル「ｇｌｏｗｌｙ　ｄａｙｓ」を発売する。現在、名古屋の女子大に通い勉強と音楽の生活を続けている。身長１５８センチ、血液型Ａ。

参照元：スポーツ報知