野口欠場も土佐リタイアも今大会最高平均２８・１％…女子マラソン

１７日に日テレ系で放送された北京五輪女子マラソンの平均視聴率が、２８・１％を記録したことが１８日、ビデオリサーチの調べで分かった。野口みずきが欠場し、日本選手がメダルを逃したが、現時点で今大会の競技中継では最高視聴率。１７日に伊調馨、１６日に吉田沙保里が連覇を達成した女子レスリング中継はそれぞれ２６・０％、２４・９％だった。また、１７日放送のＮＨＫ大河ドラマ「篤姫」は最高視聴率となる２７・７％を獲得した。（数字は関東地区）

　土佐礼子が右足の痛みで２５キロ過ぎに途中棄権し、中村友梨香も１３位と日本勢は振るわなかったが、国民の注目はマラソンに集まった。

　中継は午前８時にスタート。分刻みの視聴率では、ルーマニアのトメスクの優勝に向けて上昇し、ゴールした瞬間の午前１０時５７分に瞬間最高の３８・８％を記録した。土佐のリタイアや中村のゴールの瞬間は、国際映像のため生中継はされなかった。

　高視聴率を獲得したものの、高橋尚子が金メダルに輝いた２０００年のシドニー大会は４０・６％、野口が優勝した０４年のアテネ大会も深夜の中継で１９・２％。日本女子の３連覇とともに期待された５０％超えは夢と消えた。

　日テレ宣伝部は「日本の５大会連続メダル獲得は逃しましたが、レース中盤まで先頭集団にくらいついていった土佐、中村選手の奮闘ぶりが、視聴者の皆様の関心を得られたのだと思います。今回この注目競技を放送できたことは、誠にうれしく思っております」とコメントした。

　また、先週末は日本勢の金メダル獲得が高視聴率を呼んだ。ＮＨＫが１７日に中継したレスリング女子６３キロ級で伊調馨が２大会連続の金メダルを獲得した試合は２６・０％。しかし同中継の瞬間最高は、女子７２キロ級で浜口京子が銅メダルを獲得した午後６時３３分の３０・９％だった。

　吉田が連覇を果たした１６日の５５キロ級は２４・９％。瞬間最高は表彰式後に吉田がスタンドに向かって日の丸を掲げた午後７時１分の３２・８％だったが、応援席には金色の全身タイツに日の丸ハチマキ姿のタレント・江頭２：５０（４３）の姿も映し出された。所属事務所によると、夏休みを利用してプライベートで応援していたというが、思わぬ形で瞬間最高視聴率を“演出”した。

　柔道男子１００キロ超級で石井慧が金メダルを獲得した１５日の中継は２５・４％、瞬間最高は女子７８キロ超級の塚田真希が決勝で敗れた午後８時７分の３４・６％だった。

参照元：スポーツ報知