麻生久美子＆加瀬亮、ブルーリボン主演コンビ初タッグ！

映画「夕凪の街　桜の国」で昨年度の報知映画賞、ブルーリボン賞の主演女優賞を受賞した麻生久美子（３０）が映画「インスタント沼」（三木聡監督、０９年春公開）で主演することが１８日、分かった。受賞後、初主演となる麻生は今回は一転、コメディーに挑戦。「それでもボクはやってない」で同じく昨年の映画賞を総なめにした加瀬亮（３３）と念願の“初共演”。「主演は責任を感じるけれど、やっぱり映画っていいな、と思える」と酷暑が続くハードな撮影に充実の毎日だ。

　シリアスな演技で報知映画賞など昨年の映画賞で３冠を獲得した麻生久美子が、受賞後初となる主演作でコメディーに挑む。三木聡監督（４６）がメガホンを執る映画「インスタント沼」で、麻生は雑誌「ハテナ」が廃刊になり、出版社を辞めることになったジリ貧ＯＬ・沈丁花（じんちょうげ）ハナメを演じる。人生をやり直そうと思い、骨董（こっとう）屋を開く、奇想天外なストーリーだ。

　麻生は、三木監督とテレビ朝日系ドラマ「時効警察」でコンビを組んだこともあるが、映画で「三木組」に本格的に出演するのは初めて。「『時効―』の時はノリだけで突っ走っていて、後悔しているところもあったので、三木さんの作品に出たいと思っていた」と依頼を快諾。

　コメディーには「セリフの言い方ひとつで面白くなくなっちゃう。三木さんと相談しながらやっています」と一つ一つ確認し、前に進んでいる。そんな麻生に三木監督も「技術力とセンスを考えて麻生さんに決めた。『時効』の時とはまるで違う顔で来て『違うところからスタートしよう』という決意を感じた」と全幅の信頼を置く。麻生は「コメディーだけど、私は心温まるストーリーだと思う。いろいろ悩んでいる人に見てほしい」と話した。

　様々な困難にぶつかるハナメを支える青年・ガス役は加瀬亮。加瀬も麻生と同じく、昨年の報知映画賞、ブルーリボン賞など４部門で主演男優賞を受賞しており、合計７冠の“主演受賞コンビ”の共演。麻生は加瀬と５、６年前に映画「ＢＯＭＢＹＸ　ＭＯＲＩ」で恋人役を演じたが、作品が完成せず公開のメドが立たない“お蔵入り状態”だった。今回、念願の共演が実現し、麻生が「友だちとして知っているけれど、加瀬くんはストイックで勉強熱心」と評価すれば、加瀬も「昔から知っているのでやりやすい」と息もピッタリだ。

　麻生は昨年末、スタイリストの伊賀大介さん（３１）と結婚。「安心感があるし、自由に思い切って仕事ができるようになった。幸せなこと」と心境にも変化が。久々の現場に「やっぱり映画っていいなって思える。自分の居場所、ホッとします」と元気いっぱいに取り組んでいる。

参照元：スポーツ報知