ＣＨＡＧＥ活動休止発表後第一声「続けるより厳しい決断」

先月３０日に無期限の活動休止を発表した人気ユニット「ＣＨＡＧＥ　ａｎｄ　ＡＳＫＡ」のＣＨＡＧＥ（５１）が４日、東京・上野の東京文化会館でソロライブを行った。休止後初めてファンの前に登場したＣＨＡＧＥは「チャゲアスを続けるより厳しい決断かもしれないが、今日のこの上野の舞台からもうそれは始まっている」。新バンドの名前募集も呼び掛け、笑顔で再スタートを切った。

　グレーのジャケットにハンチング帽、サングラスというスタイルで登場したＣＨＡＧＥは、冒頭で「題して、何かとお騒がせのＣＨＡＧＥのライブにようこそ！」とあいさつ。普段通りの陽気なトークで会場を沸かせたが、ライブ終盤、姿勢を正して「何か言わなきゃいけない的な空気は感じてるんで私の口から報告します」と口火を切った。

　「休止はオレとＡＳＫＡだけで決めました。３０年目にして新たな決断です。チャゲアスを続けるより厳しい決断をしたのかもしれないけど、今日のこの上野の舞台でもうそれは始まっている。そしてヤツもレコーディングに入っている」。３０年間、二人三脚で歩き続けた男の力強い独立宣言に、満員のファン約６４０人は満場の拍手でエールを送った。

　今年の歌い始めとなるこの日のステージには、ＡＳＫＡとは違う新たな仲間と共に１５曲をしっとりと聴かせた。ソロの新作アルバム（３月２５日発売）にも参加している３人のメンバーが、ＣＨＡＧＥをバックで支えた。「バンド名を考えたかったんだけど、それどころじゃなかったんで。ブログも再開するんで、オレをニヤリとさせるようなの頼むよ」。４月には同じメンバーで自身初の１０日間ライブ（東京・赤坂の草月ホール）も行う。

　「ＣＨＡＧＥがやらなきゃいけない、ＣＨＡＧＥしかできない音楽。人とのつながりを大切に糸を紡ぐように歌っていきたい」。ＣＨＡＧＥの音楽人生の第２章が幕を開けた。

　◆ＡＳＫＡは会報で「大きな違い」告白　○…一方のＡＳＫＡ（５０）は先月２９日に発送したファンクラブの会報で休止の決断について「それぞれにやりたいこと、やれること。そこに向かったとき、大きな違いが出てきたことは確かです」と報告。「今まで、ソロ活動をやる度にメディアによって解散をあおられることがありましたが、今回の活動休止は、初めて僕らから発信する、強い意志での発表です。また、それほどの思いでソロ活動に入っていくこと、そこにブレはありません」と決意をつづっている。

　◆３０周年盤オリコン２位　○…チャゲアスの３０周年記念のベストアルバム「ＮＯＴＨＩＮＧ　ＢＵＴ　Ｃ＆Ａ」がこの日発売され、オリコンのデイリーチャートで２位にランクインした。ダブルミリオンを突破した「ＳＡＹ　ＹＥＳ」「ＹＡＨ　ＹＡＨ　ＹＡＨ」など１５曲をアルバム１枚に収録している。

参照元：スポーツ報知