ＮＨＫ堀尾アナが退職…俳優デビュー視野

０４年の紅白歌合戦で総合司会を務めたＮＨＫの堀尾正明エグゼクティブ・アナウンサー（５２）が３月いっぱいで退職することが４日、同局から発表された。今後については未定。ＮＨＫきっての人気アナだけに民放からの出演オファーも予想されるが、堀尾アナは学生時代に熱中した演劇にも興味を示しており、アナから俳優という異例の転身が実現するかもしれない。

　堀尾アナはこの日、退職の理由を広報部を通じて発表した。「ここでいったん白紙状態となって今度の仕事を考えたいと思います。４月以降の具体的な仕事は決まっていません。仕事を見つけるのは大変かもしれませんが、退路を断って心機一転、新たな道を求めたいと思います」

　同局によると堀尾アナは２月上旬ごろから上司に退職を相談。同２９日付で退職願を提出した。番組出演は３月１０日収録、同２０日放送の「地域に元気を呼び戻せ～ワースト脱出大作戦スペシャル～」が最後。司会を務めている「難問解決！　ご近所の底力」「地域発！どうする日本」のレギュラー番組と、年８回放送の「いよっ！日本一」はいずれも松本和也アナ（４０）が引き継ぐ。

　９３年に東京アナウンス室勤務になった堀尾アナ。転機は９５年スタートの「スタジオパークからこんにちは」だった。初代司会に抜擢されると、ゲストの話を引き出す軽妙なトークでお茶の間の人気者に。０４年の紅白歌合戦で総合司会も務めた。

　大学時代に文学座入り、一時は俳優座にも在籍するなど役者の道を志した堀尾アナは、「何かスポーツに関わる仕事をしたいという気持ちを持っていますが、その他にも、以前やっていた演劇への興味もあり、何か新しいことができないか考えています」とアナ以外への転身も示唆。退職理由に「退路を断って」と記していることからも、俳優としてゼロから出発する可能性もありそうだ。

　◆堀尾　正明（ほりお・まさあき）１９５５年４月２４日、さいたま市出身。５２歳。早大卒業後、８１年にＮＨＫ入局。北九州、福岡、大阪をへて東京アナウンス室へ。９５年４月から５年間担当した昼の情報番組「スタジオパークからこんにちは」で人気者に。２０００年には「ニュース１０」、０２年からは「サンデースポーツ」のキャスター、０４年には紅白歌合戦の総合司会に。。座右の銘は「今日一日が一生」。

参照元：スポーツ報知