ＳＭＡＰ史上初Ｖ３…紅白歌手別視聴率で４３・９％

　昨年大みそかの「第５８回ＮＨＫ紅白歌合戦」の分刻み視聴率が４日、ビデオリサーチから発表された。歌手別ではＳＭＡＰが４３・９％で史上初の３年連続となる５度目のトップ。瞬間最高もフィナーレ直前の午後１１時４０分、出演者全員でＳＭＡＰの楽曲「世界に一つだけの花」を合唱した瞬間で４６・１％。低迷する紅白で、ＳＭＡＰの力を見せつける結果となった。（視聴率は関東地区）

　不振にあえぐ紅白の土俵で、ＳＭＡＰが史上初のＶ３で“一人横綱”の存在感を示した。

　平均視聴率（第２部）が３９・５％とワースト２位。瞬間では０４年（４７・１％）を下回る史上最低に落ち込んだものの、「世界に―」の合唱が最高４６・１％を記録。歌手別でも４３・９％で初の３年連続、過去１０年で最多５回目となる１位を獲得した。

　９７、９８年の安室奈美恵（３０）と昨年までの自身の２年連続を上回る前人未到の“３連覇”に、５人を代表して香取慎吾（３０）が「皆さんからよいお年玉を頂けて、大変うれしく思います。今年も皆さんにたくさん見ていただけたということを励みに、歌力（うたぢから）で１年頑張ります」と喜びのコメントを寄せた。

　例年通り、ＳＭＡＰ頼みの紅白だった。男性では５１年ぶりの紅組司会となった中居正広（３５）が、冒頭から盛り上げ、前半では香取が白組司会の笑福亭鶴瓶（５６）と楽屋をリポート。稲垣吾郎（３４）がゲスト審査員の脳科学者・茂木健一郎氏（４５）と絡むなど、メンバーが随所に顔を出した。

　後半スタートには、５人そろって登場。３０％台でつなぐと、コブクロらが４０％台に持ち上げ、午後１１時１０分に「弾丸ファイター」で歌手別トップの数字をマークした。その後も木村拓哉（３５）が故・阿久悠さんの詞を朗読するなど余韻は冷めず。審査発表前の午後１１時３７分から「世界に―」の大合唱が響く中、４２・９％からさらに３・２ポイントも上昇し、同４０分に瞬間最高となった。

　同時間帯の民放番組では、ＴＢＳ系「Ｋ―１　Ｄｙｎａｍｉｔｅ！」の山本“ＫＩＤ”徳郁―ハニ・ヤヒーラ戦の２０・９％が最高。くしくも後半開始時の午後９時３０分にＳＭＡＰ５人が勢ぞろいした瞬間で、４年続けて２５％以上を獲得していた格闘技中継も、見事に抑え込んだ。

参照元：スポーツ報知