ＳＯＰＨＩＡ歌う夏目雅子さんの笑顔…名曲「愛の讃歌」カバー

　ロックバンド「ＳＯＰＨＩＡ」が、仲間由紀恵（２７）が故・夏目雅子さん（享年２７歳）の生涯を演じるＴＢＳ系スペシャルドラマ「ひまわり～夏目雅子　２７年の生涯と母の愛～」（今秋放送予定）の挿入歌を歌うことが１５日、分かった。夏目さんが好きだったシャンソンの名曲「愛の讃歌」を独自の歌詞をつけてカバーした「青空の破片（かけら）」が採用される。ＣＤの収益はがん患者のための「夏目雅子ひまわり基金」に寄付される。

　ＳＯＰＨＩＡはボーカル松岡充（３５）の強い思い入れから１９９４年の結成以来、すべてのライブの開演時に仏の伝説的歌手エディット・ピアフの「愛の讃歌（原題ＨＹＭＮＥ　Ａ　Ｌ’ＡＭＯＵＲ）」を使用してきた。その後、松岡が同曲のメロディーにオリジナルの歌詞をつけた「青空の破片」を完成させ、０５年８月のライブで初披露していた。

　仏の原曲権利者からＣＤ化の許可を得たものの「世界的な曲の著作権を個人で所有してよいのか？」という思いから募金先を探していたが、がん治療で脱毛した患者のためにかつらを無料で貸し出す「夏目雅子ひまわり基金」を知り連絡。夏目さんの兄で代表の小達一雄さんと話し合ううちに、夏目さんも同曲を愛し、同曲を代表曲とした故・越路吹雪さんのライブにも頻繁に駆け付けていたことが明らかに。さらに、ＳＯＰＨＩＡのメジャーデビュー曲が「ヒマワリ」で、ライブ会場にファンがヒマワリの花を持ち込むことが恒例化していたが、夏目さんもヒマワリを一番好み、同基金の名称の由来にもなったことも判明。こうした不思議な縁から親交を深めていった。

　今回の挿入歌もこうした経緯から決定。ドラマには主題歌がなく、実質的なテーマ曲となる。なお同曲は夏目さんの命日の翌日の９月１２日にシングル発売予定。収益が同基金に寄付される。完成から約２年を経て、同曲を世に出すことになった松岡は「多くのファンや出会えた人たちの温かい心で、これまで活動してくることができました。今度は僕たちが、ありがとうを込めてこの曲を届けます。夏目雅子さん、ひまわり基金の皆さんとともに、ひとつでも多くのヒマワリのような笑顔が、生まれることを願って」と話している。

参照元：スポーツ報知