「星のフラメンコ」４２年ぶり復活 本場スペイン人がカバー

俳優で歌手の西郷輝彦（６０）の代表曲「星のフラメンコ」を、フラメンコの本場スペインの人気シンガー・ソングライター、ライート（２５）がカバーすることが１３日、分かった。２５日に発売するアルバムに収録する。１９６６年に発表された楽曲だが、外国人歌手がカバーするのは初めてだ。

　本場スペインのフラメンコ・アーティストが、日本で生まれたフラメンコ楽曲「星のフラメンコ」を、４０年の時を越えてよみがえらせた。

　ライートは、ロマ族の父と日本人の母を持つハーフ。父はフラメンコ・ギタリスト、母は沖縄出身のフラメンコダンサーという生粋の“フラメンコ一家”で、３歳からギターを手にして育った。１１歳でオリジナルのアルバムを発売し、スペイン作曲家協会から最も若い作曲家に認定されている。その後、１５歳で米マイアミに移住した。

　２５歳ながら、すでにこれまで米ラテン・グラミー賞を２度受賞。リッキー・マーティンのヒット曲「ハレオ！」を作曲するなど、作曲家、ギタリスト、歌手それぞれの地位を確立している。

　今回、日本でアルバムを発売するにあたり「日本人の血をひく者として日本の曲を演奏してみたい」との本人の要望を受け、スタッフが「星のフラメンコ」のカバーを提案。曲を聴いたライートは「日本にもこんなフラメンコな曲があるんだ」とすぐにカバーを決定。自らスペイン語にアレンジした歌詞で歌い上げた。

　「星の―」は浜口庫之助氏が作詞・作曲。６６年に西郷輝彦が歌い、同年の日本レコード大賞作曲賞を獲得している。日本人歌手では、これまでに井上陽水（５９）、あがた森魚（５９）、氷川きよし（３０）がカバー。タレントのタモリ（６２）も「肉のフラメンコ」というパロディーバージョンを歌っている。オリジナルは３０万枚のヒットとなったが、ライート版はそれを超えられるか―。

　◆ＰＶに杉本彩　○…ミュージックビデオには、タレントの杉本彩（３９）が特別出演。以前からタンゴ、フラメンコなどが得意で“日本人ラテン化計画”を掲げる杉本だけに、出演オファーを快諾。ライートのギターの調べに合わせ、セクシー衣装で妖艶な舞いを披露している。

参照元：スポーツ報知