ＧＬＡＹ 結成２０年悲願のアメリカ進出

　人気４人組ロックバンド「ＧＬＡＹ」が、８月に初の米国公演（２都市３公演）を行うことが１４日、発表された。リーダーのＴＡＫＵＲＯ（３７）とボーカルのＴＥＲＵ（３７）はこの日、東京・渋谷のＴＯＫＹＯ　ＦＭスペイン坂スタジオで公開生番組に出演。結成２０周年での初米国ライブを新たな挑戦と位置づけ「ＧＬＡＹサウンドをかきならしてきます」と誓った。

　１９９９年の幕張での２０万人ライブなど、ジャパニーズロックの伝説を築いてきたＧＬＡＹが、太平洋を越えて新たな一歩を踏み出す。

　「長年の夢だった」ラジオ局のブースで限定３００人のファンを前に、ＴＡＫＵＲＯは念願の米国初進出を宣言した。８月１２日にサンフランシスコ、同１５、１６日にロサンゼルスと２都市で３公演を開催。いずれも１２００人収容規模の米国を代表するライブハウスで、日本のロックサウンドを響かせる。

　海外でのライブは、２００２年１０月に北京で行った日中国交正常化３０周年記念コンサート以来、約６年ぶり。米国でのＣＤリリースの予定はないというが、結成２０周年で「新しく挑戦し続ける」とＴＡＫＵＲＯ。来年のデビュー１５周年に向け、ロックの本場で原点回帰の意味も込めた腕だめしのステージとなる。

　ＴＥＲＵは「とにかく（観客を）あおりにいきます」と熱狂を約束。「現地の言葉で話すことが大切だと思うし、英語をみっちり覚えて、ＭＣを考えていきたい」と構想を膨らませると、ＴＡＫＵＲＯも新曲「ＶＥＲＢ」などで「ＧＬＡＹサウンドをかきならしてきます」と意気込みを語った。

　さらに、アジアも制圧する勢い。韓国映画「宿命」（キム・ヘゴン監督、１０月公開）の主題歌（楽曲未定）を手がけることが決まった。軍隊除隊後、これが初映画となるソン・スンホン（３１）と、クォン・サンウ（３１）のアクション作を新曲で盛り上げる。

　ＴＡＫＵＲＯは先日、ＴＥＲＵと２人で「ラルク　アン　シエル」の韓国公演に行き、刺激を受けた様子で「（自分たちも）やりたくなりましたね」とコリア進出の夢も描いていた。

　◆岩手地震無事願う　○…ＴＡＫＵＲＯはラジオの生放送で、この日朝に起きた岩手・宮城内陸地震について「デビューしてから何度も行って、盛り上がってくれる場所。非常に心配しています。今も余震が続いていると思うので、みなさんの無事を祈っています」とメッセージ。秋葉原の無差別殺傷事件にも触れ「悲惨な事件も起きたけど、もっともっと人間関係の大切さを歌っていきたい」と話した。

参照元：スポーツ報知