アッコ役にアッコ２世…和田アキ子半生、初ドラマ化

歌手・和田アキ子（５８）の半生がフジテレビ系の特別番組「和田アキ子物語」（６月放送）として初めてドラマ化されることが１２日、分かった。１０月で芸能生活４０周年を迎える「Ｒ＆Ｂの女王」の幼少時代からスター歌手になるまでの過程を描く。注目のアッコ役は演技初挑戦となる中鉢明子（２６）が務める。

　知ってそうで知らないアッコの激動の半生が物語になる。「芸能界の御意見番」となる前、歌手としてスターダムを駆け上がるまでの奮闘がドラマ化されることになり、和田は胸を高鳴らせている。「ドラマを見て、どうしようもない不良でもここまでやれたんだ、人生あきらめなければきっと報われる！と感じ取ってもらえればいいなと思います」

　家出、退学、不良時代、デビュー、新人時代に受けたいじめ、そして成功…。９３年刊行の自伝「５年目のハイヒール」を原作とする本作は「和製Ｒ＆Ｂの女王」の原風景を追体験する作品となる。

　企画実現に向け、難航を極めたのは「誰が和田アキ子を演じるのか」という問題。「身長が高く、歌が歌えるワイルドな女優」という難条件をオーディションでクリアしたのが同じ「アキコ」の中鉢だった。昨年のミス・ユニバース・ジャパンで３位となり、アフリカを中心に世界３０か国を放浪した異色の経歴を持つ新人は、アッコと同じ身長１７４センチで声域も同じ。演技初挑戦ながら、いきなり大役を射止めた。「合格と言われた時はビックリして信じられないぐらい大きな声を上げました。４０年にわたって、みんなに愛されているアッコさんを演じることに喜びを感じますし、誇りに思います」。劇中では「星空の孤独」「どしゃぶりの雨の中で」「笑って許して」「あの鐘を鳴らすのはあなた」の４曲を歌うため、現在はボイストレーニングに励む日々を送っている。

　新人女優を支える脇には、アッコをスカウトした堀威夫氏（ホリプロ創業者）役として市村正親（５９）、母親役に泉ピン子（６０）と実力派が出そろう。女優としてのスタートを飾る中鉢に、アッコは「ピン子ちゃんや市村さんといった先輩方の胸を借りるだけ借りて、思いっきり和田アキ子を演じてほしい」と期待を寄せる。撮影は今月中旬にもスタートする。

　◆中鉢　明子（ちゅうばち・あきこ）１９８２年２月１８日、神奈川県生まれ。２６歳。玉川大在学中の０２年から世界３０か国を放浪し、小学校教諭第１種免許も取得。０７年ミス・ユニバース・ジャパン３位となり芸能活動を開始。現在はテレビ朝日系「セレクションＸミュージアム」レギュラー出演中。スリーサイズはＢ９０・Ｗ６２・Ｈ９０センチ。身長１７４センチ、靴のサイズ２５．５センチ。

参照元：スポーツ報知