ジョン・レノン命日にドキュメンタリー映画公開＆追悼式

没後２７年を迎えた元ビートルズのジョン・レノンさん（享年４０歳）の命日にあたる１２月８日に、東京・六本木のＴＯＨＯシネマズ六本木ヒルズで追悼イベント「ＴＨＡＮＫ　ＹＯＵ　ジョン・レノン追悼式」が行われることが２４日、分かった。ドキュメンタリー映画「ＰＥＡＣＥ　ＢＥＤ　アメリカＶＳジョン・レノン」の公開にあわせて実現。劇場内に遺影を掲げた献花台を設け、翌９日には妻のオノ・ヨーコさん（７４）が初の舞台あいさつに登壇する。

　ニューヨークのダコタハウスで凶弾に倒れてから２７年。世界的人気を誇ったジョン・レノンさんの命日に、ドキュメンタリー映画「ＰＥＡＣＥ　ＢＥＤ　アメリカＶＳジョン・レノン」が公開される。

　公開にあわせてメーン館のＴＯＨＯシネマズ六本木ヒルズでは、自由の女神をバックにピースサインをするジョン・レノンさんの写真を遺影にした献花台を設け、ファンに提供。平和の象徴である白い花の持参を呼びかける「ＴＨＡＮＫ　ＹＯＵ　ジョン・レノン」として公開終了まで設置する。さらに９日には夫人のオノ・ヨーコさんが初めてとなる舞台あいさつを行うことも決定。オノさんが提唱する、平和の願いを込めたメッセージを飾りつける「ウィッシュ・ツリー」も同所におかれる。

　同映画はジョン・レノンさんを、ひとりの平和主義者として取り上げ、オノ・ヨーコさんが全面協力を申し出て、未公開映像をふんだんに用いた作品。ベトナム戦争が泥沼化した６０年代後半に、反戦活動をしたジョン・レノンさんに対し、過敏に反応した当時のニクソン政権やＦＢＩ関係者などの肉声も収録。理不尽な国外退去命令に抵抗して、米国の永住権を得るまでの“レジスタンス”が描かれている。

　オノさんは「この映画にはジョンの思いが詰まっています。世界平和を願う真実の姿が映っています。これは彼の愛すべき作品です」とコメントを寄せ、同映画に対して並々ならぬ思い入れを持つ。ファンの前に立つ、肉声の舞台あいさつが注目を集めそうだ。

　◆各地でイベント　ジョン・レノンさんの命日に合わせて、各地でイベントが行われる。今年で７回目を迎える「ジョン・レノン　スーパーライヴ」（日本武道館）も初めて命日の開催が実現。忌野清志郎（５６）の復帰ライブになるとともに、くるり、木村カエラ（２３）が初参加することも決まった。さいたまスーパーアリーナ内にあるジョン・レノンミュージアムも７～９日まで追悼イベントを開催。東京・木場の東京都現代美術館でも９日、「東京のウィッシュ・ツリーイベント」が行われるなどてんこ盛りだ。

参照元：スポーツ報知