チャン・ツィイーの次はメイサ！！日中合作「昴―スバル―」で映画単独主演

天才バレエダンサーの成長を描く日中合作映画「昴―スバル―」（０９年公開、李志毅監督）の会見がこのほど撮影中の中国・上海のスタジオで行われ、女優・黒木メイサ（１９）の主演が発表された。「週刊ビッグコミックスピリッツ」に連載された曽田正人氏の同名人気コミックを映画化。プロデューサーで世界的な活躍をみせる香港のビル・コン氏は、バレリーナを演じる黒木を、世界デビューさせることを約束した。

　バレエ経験のなかった黒木が、立派なプリマドンナへ成長を遂げた。

　再来年の公開を目指し９月１６日に日本でクランクイン。１０月２０日に国内での撮影を終え、現在は上海のスタジオでクライマックスシーンに汗を流している。「はじめは（バレエの）経験がなくて、心配なことばかりだった。レッスン中は何度も泣きそうになった」という黒木。今ではトーシューズのフロントで立てるまでになった。

　９９年から０２年までビッグコミックスピリッツで連載された「昴」は、累計１８０万部を突破した大ヒット作。映画では、宮本すばるが双子の弟・和馬の病死をきっかけに、バレエ界へとのめり込み、さまざまな人との出会い、別れを経て上海でのコンクールに挑戦するというストーリー。黒木は昨年６月の「着信アリファイナル」でダブル主演はあるものの、単独では初主演。６月からバレエのレッスンを開始し、休日返上で１日３時間の練習を行い大役に備えた。

　黒木のために用意された映画だ。「グリーンデスティニー」「ＨＥＲＯ」などで世界的な活躍を見せるビル氏は、「昴」のストーリー性に作品化を決め、ヒロインは黒木以外になかったという。「東京で舞台に出ている姿を見てすぐに決めた。（黒木）メイサはインターナショナルな顔を持ち、世界中で受け入れられる女優になる。チャン・ツィイーの次はメイサだ」と、自ら香港から世界へ送り出した大女優を引き合いに出すほどのほれ込みようだ。

　０９年の公開は日本、中国、台湾などアジア諸国・地域は同時公開。世界のマーケットに訴える作品を目指し「欧米から上映したいとう強い要望がある」とビル・コン氏。中国語、日本語、英語の３か国語の飛び交うスタジオで「世界のメイサ」になる時を待つ。

参照元：スポーツ報知