７分間で分かるクラプトンの半生…１日１話ベスト盤ＣＭ

英歌手でギタリストのエリック・クラプトン（６２）の半生をたどる全７話のＣＭが、１２月２日から７日間連続で放送されることが１１日、分かった。日本初公開となる学生証の写真や、不倫関係にあったビートルズの故ジョージ・ハリスンの妻とのツーショットなどで構成され、１日１話ずつ放送。薬物・アルコール依存症や息子の死など激動の音楽人生を、ベストアルバム「ライフタイム・ベスト」（１２月５日発売）に収録された代表曲とともに振り返る。

　ＣＭは初めて全キャリアの代表曲を収録したベスト盤用に制作された。１３歳のクラプトンのほほ笑む写真からスタートし、伝説のグループ、ヤードバーズに参加した１９６３年からクリーム、デレク＆ザ・ドミノスのバンド時代。そしてソロになってから現在までを７話、計１０５秒（１話１５秒）で振り返る。

　「ぼくにできるのはギターだけだった」（１話）、「音楽はいつも俺の救いだった」（４話）など、クラプトン自身の発言がＣＭコピーとして使われているが、注目は各時代の写真と映像。１話の学生証を始め、３話では親友のジョージ・ハリスンの妻・パティ・ボイドと不倫していたクラプトンが、パティを抱きかかえる写真。いずれも米欧で発売されたクラプトン初の自叙伝「ＴＨＥ　ＡＵＴＯＢＡＩＯＧＲＡＰＨＹ」に掲載されたもので、来春発売予定の日本版に先駆けお披露目される。

　ほかに薬物・アルコール依存症の更正施設でのショットや、自ら立ち上げた更正施設「クロスロード・センター」と、その運営資金を稼ぐためのギター・オークション、コンサート映像などが登場。自叙伝で「この傷が癒えることは一生ない」と告白している、自宅アパートの５３階から転落死した愛息・コナー君（享年４歳）の写真も公開された。

　その悲しみを歌った「ティアーズ・イン・ヘブン」や、パティとの報われない愛をつづった「レイラ」など映像とリンクした楽曲を使用。クリーム時代の「ホワイトルーム」からソロの「チェンジ・ザ・ワールド」まで、代表的な７曲が選ばれた。

　完全復活を遂げ、ギターをかき鳴らす７話。クラプトンは「年を取ることは恐れていない。７０歳でもブルースを歌っているだろう」と締めくくっている。

参照元：スポーツ報知