ハワイが認めた「Ｓａｆａｒｉｉ」 日本より先に本場でデビュー

３人組ハワイアンレゲエユニット「Ｓａｆａｒｉｉ（サファリ）」が日本人アーティストとして初めて日本デビュー前にハワイデビューを果たした。ハワイで行われたデビュー記念ライブでは、地元のファンの握手攻めにあい、現地の有名プロデューサーも絶賛。有名Ｔシャツブランド「８８ＴＥＥＳ」のＣＭにも起用され、日本とハワイをまたにかけ活躍する。

　ハワイに魅せられた３人組が、大きな飛躍の機会をつかんだ。６月２９日にハワイの象徴のひとつ、ハワイタワーで行われたデビュー記念ライブ。最初は座っていた観客たちも、３人のパフォーマンスに思わず立ち上がって踊り出す。ステージ終了後は「ハナホ！（アンコール）」の嵐で、日本人によるハワイアンレゲエが現地で受け入れられたことを証明した。

　２人で音楽活動を行っていたＡＫ（エイケー）とＯｋｉ（オキ）に、「ＬＵＩＲＥ」「ＷＯＯＦＩＮ’ｇｉｒｌ」など人気雑誌のモデルを務めるＳｏｐｈｉａ（ソフィア）が加わり０７年夏に結成。作曲を手掛けるＡＫは、ハワイに親せきが暮らしていて、ハワイは小さいころから身近な場所だった。０２年ごろにラジオから流れるハワイアンレゲエを聴き「小さいころの体験とドッキングして、ほれこんだ」という。

　結成後、ハワイの人気アーティストを数多く手掛けるプロデューサーのアーロン・キムラ氏にデモテープを送ると「オリジナルでユニーク。その中にハワイの文化を尊敬していることが感じられる」と絶賛。日本デビュー曲「涙音」の発売（着うた配信中、ＣＤは８月２７日）に先駆け、６月にハワイでミニアルバム「８０８」が発売された。さらにＳｏｐｈｉａがＴシャツブランド「８８ＴＥＥＳ」のデザインを手掛け、ハワイでオンエアされるＣＭにも出演が決定。こちらも日本人としては初めてのことだ。

　日本人アーティストとしては初めての快挙にＡＫは「日本では敷居が高い音楽に聞こえるけど、知らないだけだと思う。ハワイと日本の音楽的な懸け橋になって、日本の歌もハワイに届けたい」と意欲を語った。

　◆Ｓａｆａｒｉｉ（サファリ）　ＡＫ（東京都出身）、Ｏｋｉ（神奈川県出身）の男性２人と、エチオピア系ハーフの女性Ｓｏｐｈｉａ（京都府出身）の２０代３人組。ユニット名は英語で「旅」を意味する単語（Ｓａｆａｒｉ）が元に。語尾には「ｉ」が追加されているが、これは「ハワイ」が「ＨＡＷＡＩＩ」とつづることにちなんだのと、「自分（Ｉ）を見失わない」こと、そして「愛」への思いを込めたという。

参照元：スポーツ報知