小百合バス、日本縦断へ出発進行…「まぼろしの邪馬台国」ＰＲ行脚

女優の吉永小百合（６３）の主演映画「まぼろしの邪馬台国」（１１月１日公開、堤幸彦監督）の全国キャンペーン用バス「まぼたい号」が１８日、東京・六本木の国立新美術館でお披露目され、吉永と竹中直人（５２）らが出発式に臨んだ。邦画での全国キャンペーンバスは初めてで、公開初日まで７０００キロ以上を走破し２０か所を巡る。吉永自身も異例の２３か所キャンペーンを予定しており「負けないように宣伝活動したい」と意気込んだ。

　「まぼたい号」は長さ１０メートル、高さ４・４メートル。２階建てのロンドンバスを改装し、１階には同映画の小道具などが展示され、２階は３種類のダイジェスト映像が見られる。

　吉永は定期的に「吉永小百合展」を開いているが、東京など大都市でしか開かれず、地方のサユリストから開催希望が殺到していた。バスには吉永のブロマイド写真の展示や歌謡曲を歌う珍しい映像を流すなど「ミニ吉永展」としても楽しめる。入場は無料。バス改装費を含め、キャンペーン費用の総額は１５００万円になる。

　バスの両側には吉永と竹中の劇中場面が大きくプリントされ、後部には卑弥呼にふんした吉永というド派手なデザイン。吉永は「ロンドンバスの２階建ては（車高が）高くて立派。これが走っていたら見てくださると思う」。竹中は「吉永さんとのツーショットは、ぼくの人生では考えられない」とデレデレだ。

　この日から公開初日までの４５日間で、仙台から鹿児島までの映画館を中心に２０か所、７０００キロ以上を走る予定。最高時速は３０キロで宣伝効果は抜群。バスやトラックを使っての宣伝は増えているが、東京など大都市が中心。全国を回るのは邦画初という。

　同映画は九州を舞台に、竹中演じる盲目の夫と邪馬台国があった場所を探す夫婦の物語。吉永は「主人にただ付いていくというよりリードした女性。その力強さを九州の美しい自然の中で出せました」と手応えを口にした。

　吉永自身も近年では最多の２３か所でキャンペーンを行う。まぼたい号とは１０月６日の鹿児島など３、４か所で出合う予定。セリーヌ・ディオン（４０）が歌う主題歌とともにバスが走り出すと、吉永は両手を振り「元気で頑張ってね」とエールを送った。

参照元：スポーツ報知