椎名桔平ＶＳゲイリー・オールドマン「レイン・フォール」で共演

俳優の椎名桔平（４３）が米の人気サスペンス小説を原作にした日本映画「レイン・フォール／雨の牙」（マックス・マニックス監督、来年ＧＷ公開）に主演することが１４日、分かった。椎名演じるクールな殺し屋が官僚汚職を巡る陰謀に巻き込まれるストーリー。殺し屋を追う“キレた”ＣＩＡ支局長役には英俳優ゲイリー・オールドマン（５０）。椎名とゲイリーが東京を舞台に火花を散らす。

　椎名が演じるのは日米ハーフの殺し屋、ジョン・レイン。米海軍の特殊部隊出身で、素早く確実に相手を仕留めるすご腕だ。レインは国家機密を漏えいしようとする高級官僚を暗殺するが、この機密情報を狙うＣＩＡや裏組織から同時に命を狙われる。

　米作家バリー・アイスラーの小説「レイン・フォール」が原作。６作の「レイン」シリーズの１作目で、日本など世界１０か国以上でベストセラーになった。

　椎名はボクシングやサッカー経験がある抜群の運動神経の持ち主。今月上旬のアクション練習では素早い動きで監督を驚かせた。「押し隠した感情を目で表現できる俳優」と監督は演技力にもほれ込んでいる。

　椎名は映画「隠し砦の三悪人」（５月１０日公開、樋口真嗣監督）など大役が続く。「レイン役を与えられたこと、素晴らしい監督と出会えたことに心から感謝します。ち密に構成された脚本は、かつてないアクション映画を予感させてくれます。本当に楽しみにしていて下さい」と語った。

　そのレインと攻防を繰り広げるのがゲイリー。映画「レオン」でのキレた捜査官役が有名だが、今作でも怒りまくりの“アブナイ”役どころ。

　ゲイリーは「脚本が素晴らしい。孤独な殺し屋、逃避行、切ないバイオレンスなど『レオン』を思わせる要素がたくさんある。ただのアクション作ではない奥深い人間ドラマにひかれた」。

　豪出身で長編２作目となるマックス監督が脚本も担当。製作は日本で、日本映画初出演となるゲイリーは「いつも新しいものにチャレンジしたいと思っている。東京で撮影するのも最高にエキサイティング。監督や俳優との共演が楽しみだ」と話している。クランクインは今月下旬を予定。

参照元：スポーツ報知