竹中直人、３月初個展…“本業休業”急ピッチ作業

俳優の竹中直人（５１）が、３月１２日から横浜高島屋で初の個展を開くことが３０日、分かった。０６年に発売した絵本「おぢさんの小さな旅？」（講談社刊）の原画１０作や、個展のために新たに描き下ろした絵画など約３０作品が展示される。美大出身の竹中にとっては個展開催は念願だったようで現在、映画など俳優業を“一時休業”し、急ピッチで新作を描き上げている段階という。

　俳優としてだけでなく、映画監督やエッセイスト、写真家などバラエティーに富んだ才能を発揮している竹中が、初めて個展を開くことになった。

　きっかけは、画家に初挑戦したことだ。竹中は幼少のころから絵を描くことが好きで、多摩美術大学グラフィックデザイン科を卒業というキャリアを持つ。美大卒業後は俳優としての道を進んだことで、絵画は趣味の域を超えることはなかったが０６年、５０歳を迎えることを機に２４年ぶりにアクリル絵画に挑戦し、初めて作品として発表した。

　絵本発売を機に、個展開催にも意欲を見せ３年越しの実現。竹中は初めてのことに期待と不安を抱きつつ、照れの気持ちもあるという。会場となるのは横浜高島屋。横浜は竹中の生まれ故郷でもある。

　個展には、絵本に収録されている竹中がイメージするさまざまな「おぢさん」を描いた原画１０作品のほか、現在制作中の新作絵画が展示。ほかにも、神奈川・鎌倉の鶴岡八幡宮の「ぼんぼり祭り」に献燈している作品なども展示されるという。

　新作は１０作の展示を目指しているようだが、俳優としての活動も多忙を極めるため、新作に取り掛かったのはわずか数日前。また、来月１５日から個展初日の前日までは出演映画「まぼろしの邪馬台国」（堤幸彦監督）などの撮影で自宅を離れるため、それまでの約１か月近くは絵画に専念するために俳優業を“一時休業”。今は急ピッチで作業を進め、真っ白なキャンバスと“格闘”しているようだ。

　竹中といえば、俳優としても個性的な演技で見る者を魅了するだけに、また新たな世界観で楽しませてくれそう。絵本の原画以外は販売されるため、思わぬ値をつけることもありそうだ。

参照元：スポーツ報知