首相官邸ライブ！ｗ―ｉｎｄｓ．が日中友好の懸け橋

３人組ヒップホップダンスユニット「ｗ―ｉｎｄｓ．（ウィンズ）」が８日、東京・永田町の首相官邸で行われた日中晩さん会でライブを行った。異例ともいえる首相官邸でのライブ。中国人歌手のジェーン・チャン（２３）とともに、福田康夫首相、中国の胡錦濤国家主席の前で堂々のパフォーマンスを披露。橘慶太（２２）は「音楽を通じて、両国の交流増進に協力できることを心からうれしく思う」。ウィンズが日中友好の懸け橋を担う。

　想像を超える重圧と緊張で、のどがカラカラになった。自分たちでも何をやっているか分からないほどだったが、デビュー８年目を迎えた３人は堂々の演技を披露。新曲「アメあと」のサビ部分を北京語で歌う粋な計らいを見せるなど、日中首脳２人を喜ばせた。最後は、チャンとＫｉｒｏｒｏの「未来へ」をそれぞれの母国語で歌い、文字通り“未来へ”と続く両国の友好ムードを盛り上げた。

　昨年４月に来日した中国の温家宝首相を歓迎する夕食会で、谷村新司（５９）が「昴（すばる）」を歌ったことはあるが、過去にあまり例を見ない首相官邸でのライブ。大役を終え、橘は「日中友好関係を肌で感じることができた。福田総理から『頑張ったね』、胡錦濤主席から『ありがとうございます』とお言葉を頂きました」と笑顔で振り返った。

　晩さん会前には、早稲田大学大隈講堂での「日中青少年友好交流年」の開幕式に出席した。日中の大学生、政府関係者ら９００人が見守るなか、オープニングで「明日があるさ」を熱唱。その後も、「四季」、「キレイだ」など３曲を歌い上げた。

　「ｗ―ｉｎｄｓ．」の起用は、昨年３月の北京展覧館劇場での「日中文化・スポーツ交流年」のオープニングイベントへの出演、同１１月の人民大会堂での「グランドフィナーレ・コンサート」への出演がきっかけ。

　昨年は台湾や香港など、国内にとどまらず、アジア地域でも精力的にライブ活動を行った３人。「音楽を通じて、両国の交流増進に協力できることを心からうれしく思う」（橘）、「このような歴史的なイベントに参加できたことは大変光栄」（緒方龍一）、「将来を担う両国の活動に今後も参加できることを願っている」（千葉涼平）と話すなど、貴重な経験に。これからも、アジアに友好の風を吹かせていく。

参照元：スポーツ報知