Ｔ．Ｍ．ＲｅｖｏｌｕｔｉｏｎがＮＹおたく祭から世界制覇！

【米ニューヨーク１９日】歌手のＴ．Ｍ．Ｒｅｖｏｌｕｔｉｏｎ（Ｔ．Ｍ．Ｒ．、西川貴教）が当地で開催中のカルチャーコンベンション「ＮＹコミック・コン」にゲスト出演した。４０００人を集めたライブでは６月発売の新曲「ｒｅｓｏｎａｎｃｅ」を初披露。英語のトークを交えファンを熱狂させた。同曲は世界初のブルーレイＤｉｓｃ付きでＣＤで発売されることも決定。Ｔ．Ｍ．Ｒ．は「アニメフェスを通じて世界にアピールしていきたい」と世界制覇に意欲を見せた。

　「Ｉ’ｌｌ　ｂｅ　ｂａｃｋ」―。両手を突き上げ満面の笑みを浮かべたＴ．Ｍ．Ｒ．は約４０００人のファンに「またニューヨークに帰ってくる」と約束した。

　米国でのステージは３回目だ。０３年にはボルティモア、０４年にはアナハイムのアニメフェスでステージをこなした。今回のコミック・コンも「機動戦士ガンダムＳＥＥＤ」の主題歌を担当するなど米国での知名度が高いことから熱烈オファーを受けて実現したもの。

　役者やバンド活動のためＴ．Ｍ．Ｒ．としてソロ復活約１年７か月ぶりのステージは、オープニングから異様なムードだ。「Ｔ．Ｍ．Ｒ．」「Ｔ．Ｍ．Ｒ．」とのコールが会場に連呼する中、「―ＳＥＥＤ」の主題歌「ＩＮＶＯＫＥ」のイントロ、大型ビデオスクリーンにアニメ映像が流れると、会場は一気に沸点まで上昇。ファンの熱狂にＴ．Ｍ．Ｒ．も「声援ありがとう。アイ　ラブ　ニューヨーク」と英語で応じると、またファンのボルテージが上がる“興奮の連鎖状態”に…。

　会場の超熱気に終始、Ｔ．Ｍ．Ｒ．自身もアドレナリンが出っぱなし。「こんなに興奮したことはない」というほどで、６月発売の新曲を初披露するサービスも飛び出した。ソロ復活ライブは約９０分、アンコール３曲を含め１４曲を披露。Ｔ．Ｍ．Ｒ．らしい派手でノリノリのステージはシュワちゃんの名ぜりふでフィナーレとなった。

　ファンへの約束は社交辞令ではない。Ｔ．Ｍ．Ｒ．も海外での活動に手応えを感じている様子だ。「米国は今回で３度目ですが、どこも熱く迎えてくれる。できれば米国だけでなく世界中のアニメフェスを回ってみたいですね」と、目は世界に向けられている。

　世界戦略の一手となるのが新曲「ｒｅｓｏｎａｎｃｅ」のブルーレイＤｉｓｃ化。世界初の試みでミュージックビデオをフルハイビジョンにしてＣＤをセット販売するもの。同曲はテレ東系アニメ「ソウルイーター」の主題歌になっていることから、世界中のアニメファンに届くのは確実。アニメ―音楽―Ｔ．Ｍ．Ｒ．というトライアングルが徐々にできつつある。

　◆１時間じゃ足りん！　○…Ｔ．Ｍ．Ｒ．はライブ会場以外でもモテモテだ。この日は午前中からパネルディスカッションやサイン会にも参加。サイン会ではファンが殺到し、１時間でもさばききれず時間を延長するほど。空き時間には現地のメディア約十数社の取材を受けた。また会場内には専用ブースが設けられＴ．Ｍ．Ｒ．の衣装展示がされる一方、Ｔシャツなど関連グッズが飛ぶように売れていた。

　【ＮＹコミック・コン】０６年にスタートし今年で３回目。コミックやゲーム、マンガ、アニメなどサブカルチャー分野のビジネスショーとしてスタート。通常のアニメフェスとは違い映画監督や芸能人がゲスト参加することでも注目されている。今回はＴ．Ｍ．Ｒ．のほかに「スパイダーマン」のスタン・リー監督らも招待された。１８～２０日の３日間で約１０万人の動員が見込まれる。

参照元：スポーツ報知