ゴルフ日本シリーズＪＴカップ、遼で開幕！

　男子プロゴルフツアーの今季最終戦、第４４回ゴルフ日本シリーズＪＴカップ（１１月２９日～１２月２日、東京よみうりＣＣ、報知新聞社主催）の記者発表が１６日、東京よみうりＣＣで行われた。アマチュアとして初出場する石川遼（１６）＝杉並学院高１年＝は、第１組でのスタートとなることが決定。この日、ブリヂストンオープン（１８～２１日、千葉・袖ケ浦ＣＣ袖ケ浦Ｃ）の練習ラウンドを行った石川は“スターター”の大役を歓迎した。

　プロツアーで経験したことのない１番スタートに、石川は大喜びした。「気持ちいいですよね。前が詰まっていないからスイスイ進めるし、１番はうれしいです。シリーズは予選落ちもないから楽しみです」と笑顔で話した。

　日本シリーズのスタートは前試合までの賞金ランクの低い順になるため、アマチュアで獲得賞金がゼロの石川は、第１組の１番スタートとなる。これまでは前年優勝者や海外招待選手などと同組のことが多く、スタートも４～６番目の“回りやすい時間”に優遇されていた。早朝になる第１組は嫌う選手も多いが、石川はむしろ前向き。アマチュアの試合でも何度も経験しており、問題はまったくない。

　日本シリーズにはアマチュアの出場資格がなかったが、主催者と日本ゴルフツアー機構（ＪＧＴＯ）が協議し、規約を改正。アマとして初めての出場に道が開けた。まだラウンド経験のない東京よみうりＣＣに関しては「印象に残っているのは１８番グリーンです」と、奥から手前に急傾斜している名物ホールのパー３に思いをはせた。

　ブリヂストンオープンの練習ラウンドでは、思わぬ出会いがあった。最終１８番で偶然、伊澤利光が合流。１ホールだけの競演が実現した。それまで左右に曲がりがちだったドライバーが、伊澤の視線を感じるやフェアウエーを捕らえた。

　伊澤は石川の父・勝美さん（５０）がスイングの手本としており、伊澤の甥の秀憲（１６）＝日大高１年＝とはジュニア時代から親しい間柄。「伊澤さんのスイングは頭と背中が動いてない。一本線が入ってコマが回っているような感じでした」と感激した。

　ブリヂストンオープンの予選ラウンドは前年度覇者の手嶋多一、近藤智弘と同組が決定。昨年優勝スコアの２２アンダーにちなみ「最低でも２２個バーディーを取ることが目標です」と気合を入れた。袖ケ浦でひと暴れして、６週間後のシリーズへ勢いをつける。

　伊澤利光「１８番でドライバーの練習をしようと思ったら遼クンが来たので一緒に、と。１ホールしか見ていないけど、スイングが大きくていいんじゃないですか」

参照元：スポーツ報知