ナンチャン時代劇でござる！５年ぶり舞台

「ウッチャンナンチャン」の南原清隆（４３）が、舞台「耳かきお蝶」（８月６～１２日、東京・北千住のシアター１０１０）で時代劇の舞台に初挑戦する。初舞台となった０３年のミュージカル「ユーリンタウン」（宮本亜門演出）以来５年ぶり。本格的な舞台デビューに、南原は「緊張感を楽しさに変えてやりたい。お客さんと一緒に作り出す空間、ふれ合いが楽しみ」とやる気をみなぎらせている。

　お笑い芸人、スポーツキャスター、落語家、狂言師、俳優―。さまざまな顔を持つ南原が、時代劇の舞台に初挑戦する。０５年のＮＨＫ大河ドラマ「義経」に伊勢三郎役として出演して以来、殺陣のおもしろさに取りつかれた。「その美しさであったり、立ち回りは日本人ならではのもの。味がありますね」と魅力を語る。

　「耳かきお蝶」は、漫画雑誌「漫画アクション」に連載された湯浅ヒトシ氏原作の同名コミック。江戸の下町を舞台に、指先とひざ枕で男たちを癒やす耳かき屋・お蝶（名取裕子）と、その長屋に住む素浪人・日向翔之進（南原）を中心に巻き起こる人情物語。

　過去に１度、ミュージカルへの出演はあるが、南原は、今作が本格的な舞台挑戦。「漫才でも、コントでも、人前でやるときは、いつも緊張するもの。その緊張感を楽しさに変えてやりたい。お客さんと一緒に作り出す空間、ふれ合いが楽しみ」と意欲を見せている。

　０４年から４年連続で大銀座落語祭に出演し、昨年は現代狂言にも取り組んだ。１年間で着物を着る回数は確実に増加。伝統芸能とのかかわりが時代劇を身近なものにさせた。「その時代の人物になると心が和む。癒やされますよね。最近は着物を着るのが気持ちいいと感じるようになった。シャンとする、日本人で良かったと思える瞬間」

　テレビ朝日系「ＧＥＴ　ＳＰＯＲＴＳ」では司会として奮闘する。「考え方や体の使い方、本番までの気持ちの持っていき方だったり。通じるものはあると思う」ジャンルは異なるが、一流アスリートへの取材から絶えず刺激をもらい、自分を奮い立たせている。最終日の公演が終われば、北京五輪の取材で現地を訪れる予定だ。はやる気持ちを抑え、まずは今作に全力投球する。

参照元：スポーツ報知