竹内まりや、ファンと私の３０年…初コンプリートベスト収録曲決定

デビュー３０周年を迎えるシンガー・ソングライターの竹内まりや（５３）の初のコンプリートベストアルバム「Ｅｘｐｒｅｓｓｉｏｎｓ（エクスプレッションズ）」（１０月１日発売）の収録曲が決まった。ファン投票の結果を参考に竹内自身が１４０曲から４２曲を厳選。夫の山下達郎（５５）がデジタルリマスター（音質補正）を手がけた夫婦二人三脚の作品。竹内は「私の音楽の古くからのリスナーから初心者まで、世代も性別も超えてきっと楽しんでもらえるはず」と語る。

　竹内まりやが走り続けてきた３０年間の歌手活動を凝縮した３枚組みのコンプリートアルバムの収録曲が決まった。昨年１１月に同アルバムの発売を発表して以来、注目を集めていたが、ようやく決定した。

　竹内は過去に所属したＲＣＡ（現ＢＭＧ）から「ＶＩＶＡ　ＭＡＲＩＹＡ！！」（１９８２年）、ワーナーミュージックに移籍後には３６０万枚を売り上げた「Ｉｍｐｒｅｓｓｉｏｎｓ」（９４年）と２度のベスト盤を発売しているが、今回はレコード会社の垣根を越えた完全盤。

　７８年１１月２５日のデビュー曲「戻っておいで・私の時間」から「チャンスの前髪」まで１３８曲を公式ＨＰで視聴できるようにしてファン投票を実施。そこでの投票結果を考慮し、さらに５月発売の「幸せのものさし／うれしくてさみしい日」の２曲を加え、１４０曲から４２曲を選出した。

　「デビューから現在まで、自分の足跡を一気にたどれるアンソロジー的な作品を作りたいと願っていたことが、初めてのコンプリートベストという形で実現でき、本当にうれしく思います」。竹内はそう語るが、思い入れの強い作品が多く、曲選びには断腸の思いがあったという。さらに、主婦として生活する立場から、ファンが購入しやすいようにと値段を抑えるように強く要望。目線から３枚組みでは破格ともいえる３９８０円というサンキュープライスを実現した。

　夫の山下達郎が、全４２曲のデジタルリマスターを担当。さらに今までライブ音源しかなかった山下とのデュエット曲「Ｌｅｔ　Ｉｔ　Ｂｅ　Ｍｅ」をレコーディングし、アルバムに納めた。タイトルの「Ｅｘｐｒｅｓｓｉｏｎｓ」は“表現”の意味を持つ。文字通り集大成の作品に仕上がった。

参照元：スポーツ報知